産地直送のお取り寄せなどで大人気なのが“北海道ブランド”。
しかし、最近は“九州ブランド”も人気なのをご存知ですか?
九州は温暖な気候や豊かな自然から、農業や漁業、畜産業にとって世界で最も適していると注目されているのです。
そこで今回は、牛肉からフルーツまで“九州ブランド”の名産品を特集。
産地直送で味わいたい、極上の味について県ごとにご紹介します。
●福岡県「あまおう」
福岡を代表するイチゴのブランド「あまおう」。
“あまい・まるい・おおきい・うまい”が特徴で、それらの頭文字を取ってネーミングされました。
大粒なものは長さ6センチを超えるものもあり、まさにイチゴの王様です。
「あまおう」は、なんと6年もかけて開発された福岡県限定生産の希少価値の高いイチゴで、大きさ、甘味、果汁、どれを取っても別格の美味しさです。
また、酸味との絶妙なバランスで、何個でも食べたくなります。
ヘタの反対側の果頂部の方が糖度が高いため、先にヘタを取ってヘタ側から食べると
最後まで甘味を楽しめますよ。
イチゴの濃厚な香りや真っ赤な色合いは、インパクトも強く贈答用にピッタリです。
●大分「かぼす」
大分県の特産品…かぼす。
あの豊かな風味とさわやかな香りは、鍋物や焼き魚の旨みを引き立てる名脇役ですよね。
古くから、水と空気がきれいな標高300~350mの大分県竹田地方で栽培されていて、昔は自家用のほかに医療用としても庭先栽培されていたそうです。
大分の青い空と澄んだ空気、恵まれた自然の中で育てられたかぼすは、美容と健康に良いビタミンやミネラルが豊富なヘルシーフードでもあります。
使い方としては味噌汁、揚げ物などのほか、皮を削って吸い物や菓子類に入れるのも風味が増してオススメです。
また、お酒に入れたり、かぼすジュースとしても楽しめます。
変わったところでは“かぼす風呂”なんていう楽しみ方もあるようです。
ビタミンCが豊富なので、女性特有の悩みであるシミ、そばかすなどにも効果的だと注目されています。
●鹿児島「かごしま黒豚」
その別格の味わいで、食肉市場で牛肉並の値である“Bランク”が付けられたこともある「かごしま黒豚」。
鹿児島県内で飼育された純粋バークシャー種の豚肉で、出荷直前の60日前からは“サツマイモ”を10~20%添加した飼料が与えられています。
また、足4本、鼻、尻尾の6カ所が白い“六白黒豚”で、六白は純粋種のみに許された本物の証です。
食味がよく、弾力があって肉の締りが良いのが特徴。脂肪も臭みがなく、口の中でまろやかにとろけます。
ほのかな甘みがあるのに、後味はさっぱりとしています。
鹿児島では、豚肉でしゃぶしゃぶをいただきます。
特にかごしま黒豚のしゃぶしゃぶは、その柔らかい肉質にマッチした調理法なのです。
●宮崎「完熟マンゴー」
東国原元知事の影響で、一躍その名が全国区になった宮崎の「完熟マンゴー」。
厳しく管理された温室栽培で育つため、お値段は少しお高め。しかし、その味は外国産のものとはまるで別物です。
宮崎の完熟マンゴーは自然に落果するまで樹上で完熟させ、ネットに落ちたものを収穫します。
南郷町の県亜熱帯作物市場で昭和51年に導入、その後、周辺の農家がマンゴー部を立ち上げ研究し、昭和61年から西都市で本格栽培がスタートしました。
果肉は繊維質が少なく柔らかで、甘みが濃厚。果汁も多く、香りも良いのが特徴です。
βカロチンやビタミンCなどを豊富に含んでいる上、コレステロールは0㎎。
貧血気味の方や妊婦の方にも嬉しい葉酸も多く含まれています。
カット方法のポイントは、中心部にある種子を避け、縦3枚にカット。
サイコロ状になるように切れ目を入れ、皮の部分を押し出すようにひっくり返しましょう。
スプーンでいただくと、果肉をしっかりと削ぎ落せますよ。
●熊本「馬刺し」
火の国・熊本で長年愛されてきた「馬刺し」。
馬肉は加藤清正の時代から“病の治療薬”として食されていたと言います。
馬肉は別名“桜肉”と呼ばれます。その由来は諸説ありますが、馬刺し肉をカットした時の鮮やかな“桜色”からだと一般的には言われています。
馬刺しは、ほんのりと甘く、とろけるような味わいが特徴です。
グリコーゲンが豊富に含まれているため、刺身として食べるのに適しています。
しかも、カロリーは豚肉の約2 /3、脂肪は鶏肉の約1/5、コレステロールは牛肉の約1/5。高タンパクでビタミンも豊富なので、健康食としても愛されています。
ご当地・熊本では、玉ねぎ・しょうが・大葉・にんにくなどを薬味にしていただきます。
タレは、刺身醤油がオススメです。
●長崎「温州みかん」
温州みかんは、日本生まれの柑橘です。
明治時代から本格的に栽培されるようになりました。
今では数多くの品種があり、果実の熟期を元にして極早生種、早生種、中生種、晩生種に分類されています。
極早生種…すっきりした味わい
早生種 …コク・酸味・甘味のバランスが良い
中生種 …甘味がありコクがある
晩生種 …安定した甘さ
…と、味の特徴も変わってきます。
また、ビタミンCが豊富なため、肌荒れや風邪予防にも効果があり、みかんの袋や白い筋にはフラボノイドの一種であるヘスペリジンが含まれているため、高血圧や動脈硬化を予防する効果もあるそうです。
さらに、カロテノイドの一種であるβクリプトキサンチンの含有量は果物の中でトップクラス。
これは体内でビタミンAとして働き、消化器官や視力を保持するほか、発がん抑制作用や老化予防も期待されています。
美味しいみかんの選び方は…
①皮にハリとツヤがあり、ふかふかしていない
②ヘタは小さめ
③重みがある
購入する際は、果実が小さめで果皮が薄く柔らかいものを選びましょう。
その方が糖度が高いと言われています。
●佐賀「佐賀牛」
全国に150種類ほどあるブランド牛。
その中でもトップクラスの高品質を誇るのが「佐賀牛」です。
県内から年間約2万頭以上が出荷される佐賀県産黒毛和牛の中で、佐賀牛に格付けされるのはわずか30%ほど。
米どころ佐賀の“稲わら”を餌とし、熟練した技術を持つ肥育牛農家によって愛情いっぱいに育てられています。
柔らかい赤身の中に、きめ細やかな脂肪が入った霜降りは“艶さし”と称されています。
ステーキ、焼き肉、しゃぶしゃぶにも合うプレミアムな味わいは、特別な日のギフトにしても喜ばれるでしょう。
●まとめ
いかがでしたか?
九州には、北海道ブランドに負けない極上の特産品がたくさんあります。
その味をぜひ、産地直送で味わってみてください。